気づけば闇バイトの仲間に?私の身の回りで起きた未遂事件
- kurumi

- 2024年10月3日
- 読了時間: 3分
お金に取り憑かれた母のもとで、私と妹は育った。
給食費が高いだとか、問題集なんか買うのは無意味!とか。
習い事も、高くて最悪!!と私たちに毎月愚痴を言う母親。
いつも母親から私たちに出てくる言葉は、お金に関しての愚痴だった。
母親は私の好きな色すら答えられないだろう。
習い事は習いたくて通っていたわけではない。
辞めたいと懇願しても、
「他のママ友たちに何て思われると思う?自慢してやらなきゃ!だから辞めては駄目!」
と言われて、月謝については毎月嫌味を言われながらも、世間体のために通い続けた。
母親は月に何度もデパコスや洋服を買うためにデパートへ行っていた(私たちをデパートの上にあったゲームセンターで遊ばせて、本人は買い物三昧)、自分の事に対してはお金を惜しみなく使っていた。
「お母さんは自分のためだったら楽しんでお金使えるんだね!」
って母親に反抗したこともある。
すると母親は私の首を掴んでゴミ袋に入れて窒息寸前まで追い込まれた。
私の寿命が11歳で終わるところだった。(まぁ私はそれでも良かったけど)
その後、両親が離婚。
一気に貧困家庭となってしまった。
母親のお金の愚痴に拍車がかかった。
あまりにも毎日お金について言われるせいで、私も貧困に対してトラウマを持ってしまってお金に執着するようになってしまった。
10代になると夜の仕事をしている友達と出会い、普通の仕事の何倍も稼げることを知って、私は長い間夜の世界でお金を稼いだ。
怖い思いも何度もしたし、夜の世界には二度と戻りたくないと思っている。
現在は専業トレーダーとして生活している。
私は長い間夜の世界にいたせいか人間の闇の部分まで学んだおかげで、これは怪しいか怪しくないかという判断はつくようになった。
ある日、大学4年になった妹からLINEが。
「お姉ちゃん、この求人応募しようと思うんだ。学費出してくれてるお姉ちゃんに恩返ししたい!」
と、送ってきてくれた求人のURLを見てみると、
「荷物を運ぶ仕事です。10万円お渡しします!主婦、学生さん、フリーターさん大歓迎!」
みたいな内容で。
いやいや、これ、闇バイトじゃんw
誰が見ても怪しいって分かるでしょうよ・・・。
と思った。
妹は大学生。
散々ニュースで闇バイトの事件が放送されているのに、例え成人した年齢の人間でも騙されそうになったり、気持ちが揺らぐ人は妹を含め一定数いるんだろうな。
「妹ちゃん、これ闇バイトの求人だよ!身分証とか、実家の住所とか色々知られて逃げられなくなって脅されて犯罪に加担するしかなくなるんだよ。学費について申し訳ないと思わないで。お姉ちゃん生活に困ってないよ。妹ちゃんは大学で学ぶことだけに集中して!大学の空き時間に普通の時給のバイトをしてね。恩返しはお姉ちゃんじゃなく、もっと広い視野を持って卒業後に社会に還元して!」
そんな感じで、その求人には応募しないように忠告した。
母に散々お金について発狂されて、妹も貧困に対してトラウマになっているんだろう。
だから目の前の10万円に揺らぐんだろう。
可哀想だ。
もしも姉妹の関係が希薄だったなら?と思うとゾッとする。
黙って応募していたなら、今頃姉思いの妹は裁判にかけられていただろう。
妹が私に相談してくれて本当に良かった。
高時給の仕事は、職種に限らずリスクはつきものです。



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